凡愚モン日記

オッサンの独り言ブログ。何にでも興味を持ち、一つの事に拘らない(長続きしない)薄ーく・広ーい内容が自慢のブログ!

働くオジサン

 今、会社に働かない高齢者(50代のこと)が増加していると言う記事をどこかのHPで読みました。自分の会社でも同じです。役職もなく、このまま定年まで、否、再雇用まで視野に入れてノラリクラリとしています。今日は久しぶりにドタマに来ることがあったので、我が身のこととして考えてみたいと思います。

 まず、彼等が何故そうなったのか、理由を考えました。メンタルや健康上の理由でそうなった社員もいますが、そうではなく明らかに別の理由の社員がいます。厳しい職場でバリバリ働いているヒトから見ると信じられないかもしれませんが、私のようにバックオフィス的な職種の場合1割以上、そういう社員が存在します。会社も解雇規制と闘うこともなく必要経費として割り切っているとしか思えません。

 理由は考えたのですが、結論から言えば「よく分からん」と言うのが正直なところです。属人的な問題なのか、会社の組織的な問題なのか、それとも日本社会の問題なのか「よく分からん」のです。私自身は給料分程度は仕事はしないと存在する意味はないと考える方ですが、全くDOSSが異なるのでしょう。接点は見つかりそうもありません。

 しかしです、彼等(確信犯)が仮に解雇されるとすると就職活動でヘトヘトになっている若いヒトに仕事(イス)が回ってくるように思います。勝ち組・負け組が以前に流行しましたが、会社では彼等こそ「勝ち組」ではないかという意見がありました。物事の視点を変えるとそうとも言えるように感じました。

 確かに課長、部長、役員という昇進できるヒトは(1/N)M乗ということですから、殆どのヒトは昇進に関しては自分レベルを客観的に判断して納得するしかないのですが、それと仕事をしないのは別問題です。しかも巧妙なのは「仕事をしない」訳ではないのです。仕事らしきことはやっているのです。この「仕事らしき」こととはどうでも良いようなことをバカ丁寧に時間をかけてやると言うことです。まぁ一種のサボタージュ(死語ですな)ですが、タチが悪いのは、本人は仕事をしていると言張はるんです、サボっていると言う自覚がないのです。

 経済成長率は生産性に完全比例すると思います。日本が最近元気がないように感じるのはこの生産性の上昇がないからではないでしょうか。特にホワイトカラーの生産性は絶望的です。もう高度経済成長期やバブル期のように組織が彼等を抱えきれないところまで来ています。彼等の占率上昇に反比例して一部の社員に負担がかかり、有能な人材が摩耗しているようで中間管理職として少々心が痛いことが多いです。

 こういう問題は本来、経営陣が考えること、と言うかそういうことを考え改善していくのが経営陣と思いますが、何の問題意識も持っていないように感じるのは私だけでしょうか。

 最後に最強の軍隊とは、アメリカ人の将軍にドイツ人の参謀、そして日本人の兵隊からなる軍隊だそうです。会社に置き換えると、アメリカ人の社長にドイツ人の執行役員、そして日本人の社員ということでしょうか。否、韓国人の社員かもしれません。もう日本の会社への就職活動のライバルは同じ日本人と限りませんし、OECDの国に生まれたというアドバンテージは年々激減していきます。厳しい時代がしばらくは続くでしょうが、明けない夜はありません。

 明日も仕事、がんばれ「働くオジサン」!