凡愚モン日記

オッサンの独り言ブログ。何にでも興味を持ち、一つの事に拘らない(長続きしない)薄ーく・広ーい内容が自慢のブログ!

鍛える!

 50歳が近くなると当たり前ではありますが、まず「眼」にきます。小さい字が見えません。ビンボー臭いコスト削減でよくあるA3会議資料をA4なぞに縮小コピーされた場合、本気でムカつきます。まるで、その会議に来る資格ないぞって言われているように感じます。

 ・8と3は識別できません

 ・横長エクセルシートは眼でなぞると行がズレてしまいます。

 ・ドライバーショットの落ち際が見えません。

 ・降雨夜間の運転時、センターラインが見えません。

 ・腕時計の日付が読めません。

 この他にもいろいろありそうです。情けない話ですが、机に虫眼鏡を入れ一件落着です。ところで、目は鍛えようがないのでしょうか。普段の運動不足を解消すべく、通勤で歩いたり、週末も近くの小山に登ったり歩いたりしています。お陰で足腰は相当鍛えられており、少々の歩きの距離では疲れ知らずです。

 住んでいる街が城下町ですので、市内中心の小高い丘にお城があります。休みの日には必ず登っています。これがエエんですよ。早朝に登れば、観光客もいませんし、清掃も行き届いており、まるで自宅の庭を歩くような顔(どんな顔?)して歩いてます。市内のド真ん中にこんな鬱蒼とした山があるので季節の移ろいなど感じつつ、得意のスマホ聞きながら歩いております。今は紅葉真っ盛りで、こんな感じです。

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  昔の権力者ってのはやはり凄いですな。現在、500年後に残るような建造物があるでしょうか。東京やニューヨークの街はそれなりに凄いんでしょうが、地方都市には何も残らないでしょう。今や、どこの地方都市に行っても町並みは同じです。郊外にバイパス道路が出来、ユニクロやブックオフ、洋服の青山にコンビニ、スタバやマクドナルドと条例で定められたかのように、都市計画上策定したかのように同じ店舗が並びます。500年後どころか5年後も存在するかどうか怪しいレベルです。

 そういう事を考えながら城内を歩くと石垣、門構えや植木など先人の建造物に対する保守・保持の手の入れようはレベルが全く違います。レベルと言うか思想が違います。江戸時代の成熟した文化のなせる技でしょうか。現代の方が江戸時代より後世に残るような建造物を建立できる経済的余裕はあるでしょうが、思想がないのでしょう。科学と技術は進歩しましたが、根本的な思想の部分では逆に劣化しているのではないかとさえ思えてしまします。

 前述の「鍛える」ですが、同じ体の一部なのに、筋肉は鍛える、つまり機能アップというか劣化抑制ができるのに眼はどうなのよと言う感じです。何だか鍛え方が難しい事柄というモノがありそうですね。科学や技術なんてのは散歩やジョギングで足腰鍛える程度のレベルのモノではないか。一方、思想や哲学というのは眼のように「鍛える」ことが難しいのではないか、などと考えてしまいました。

 一応、学校で習えば、2~3時間でニュートン力学の基礎は理解できるし、2~3日あれば相対性理論だって少しは理解できるでしょう。ところが、2~3時間でモネのような絵は描けないし、2~3日ではモーツアルトにはなれない訳です。科学はキャッチアップが簡単でも、その先にはなかなか進めないのですが。

 世の中って面白いですな。