凡愚モン日記

オッサンの独り言ブログ。何にでも興味を持ち、一つの事に拘らない(長続きしない)薄ーく・広ーい内容が自慢のブログ!

ラジオ最高!(その2)

 前回はNHK関係者のように番組を誉め(?)まくりましたが、NHKラジオ第二放送の強力なライバルを発見しました。それは、放送大学のラジオ講座です。早速、ネットで放送大学のカリキュラムを確認すると、あるわあるわ・・・・朝から深夜まで45分の講義がギッシリ詰まっています。

 その数ある番組の中から試しに「現代東アジアの政治と社会」第7回ってヤツを聴いてみました。内容は蒋介石の台湾が1950年代から現代に至るまでの経緯を簡単に45分にまとめて講義している訳ですが、何とも不思議な感覚でした。何が不思議かと言うと、我々オッサン世代(1960年代生まれ)はまともな近現代史を勉強したことがないからです。つまり、歴史の授業内容が現代まで繋がっているという感覚が乏しいのです。いきなり1945年で切れたり、明治維新で江戸時代人は死滅したような理解が根底にあるように思います。福沢諭吉の人生は半分江戸時代、半分明治時代なんですけどね。

 自分自身、昭和生まれで平成で社会人でしたが、当然に人間は同じで周りの人間も同じで何一つ変わったという感覚はなかったのですが、後世に歴史家が昭和と平成をぶった切るような歴史観を主張すると大きな違和感を感じます。やはり1945年以降、東アジアや世界がどのような歴史を歩んできたか、現代日本人は再度確認する必要があります。放送大学番組でも感じましたが、歴史だと思って講師の話を聞いていると自分が生きてきた時代、つまり自分が同時代人であった頃、新聞・テレビで見聞きした話になると私自身、そこには歴史のロマンの欠片もなく、現実世界、「リアル」の一語しか感じなくなります。

 ベトナム戦争中東戦争文化大革命、テルアビブ、ロイター通信等々、子供の頃メディアから意味もあまり分からないまま記憶している単語は沢山あります。しかし、これらの単語から桶狭間であるとか、楽市楽座とかと言う教科書的歴史単語とは全く異なる嫌な生臭さを感じるのは私だけでしょうか。

 学校で近現代史を学習しなかった我々オッサン世代は何から学習したか、これはもう「ゴルゴ13」を於いて他には考えられません。中国共産党内部の権力闘争やクメールルージュ、人種差別にKGB・CIA・モサドやハイテク産業の裏側など常に国家や国家機関が様々な事情からデューク東郷に仕事を依頼(勿論、非合法)するワケですが、この様々な事情がまさに現代史と言えると思います。

 前述の台湾現代史では、何と台湾の国会議員は1947年に選出されて以降、つい最近の90年代後半(だったと思います)まで再選し続けられたというトリビアなことまで知ってしまう訳です。何だか嫌な生臭い現代史ですが、少し興味が湧いてきたようです。少し体系的にアジア現代史を理解したいと思う今日この頃です。